「ｍｏｎｋｅｙ　ｂｕｓｉｎｅｓｓ」

柴田元幸編集の「ｍｏｎｋｅｙ　ｂｕｓｉｎｅｓｓ」なる季刊誌で川上未映子さんが尾崎翠の『第七官界彷徨』を語っている、とのメールが友人から届く。川上未映子＋『第七官界彷徨』なんてこの上なく嬉しい。早速購入。題して「第七官界で、命がけで遊ぶ」。

よほど遠い過去のこと、秋から冬にかけての短い期間を、私は、変な家庭の一員としてすごした。そしてそのあいだに私はひとつの恋をしたようである。

ってのが『第七官界彷徨』の書き出しなのだけど、この「ようである」、がこの小説全体を覆っているのだと思います。余韻/言葉が余韻/言葉として唯心/唯物的に霧散しているのだよね。続いて「名台詞」。

「私はひとつ、人間の第七官にひびくような詩を書いてやりましょう」

梅田ブックファーストで開催中らしい「川上未映子の本棚」。『ことばの食卓』（武田百合子　野中ユリ）とか高野文子とか、なるほどぉ、ですが、残りのタイトルも気になる。。。
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