Mary Lou Williams『Zodiac Suite』


初めてMary Lou Williamsのピアノを聴いたのはRoutine Jazzシリーズだったと思う。フロア対応の耳馴染みのよいハードバップが続く中、只事ではないブルージーなピアノ(鍵盤を叩きつけるような)が聴こえてきた時、思わずハッとさせられた。ジャズシンガーなら昔から女性も活躍していますが、40〜50年代のモダンジャズ期に演奏者として女性が活躍したという話はあまり聞かない。この作品はピアノソロがメインですが、ブルージーでありつつもどこかクラシックピアノを思わせるリリカルな演奏も耳に残る。