『マイ・ブロークン・マリコ』評

My Broken Mariko

otocotoさんにタナダユキ『マイ・ブロークン・マリコ』評、「あらゆるレッテルを拒否するヒロイン、シイノ=永野芽郁」を寄稿させていただきました!

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永野芽郁さんに捧げるつもりで書かせていただきました。瀬田なつき監督の『PARKS パークス』で初めて見たときから、動物的な予測不能性のある演技に惹かれていました。なので自分の中で永野芽郁さんは、あのときの延長にあります。延長にありつつ、且つ、俳優として成長した大きさを示しつつ、永野芽郁さんは本作で漂白されていないザラザラとした生をシイノトモヨ役と共に生きています。洗練されたからこそ洗練さを拒否することができているというか。それがとても感動的。シイノ=永野芽郁には、疼きの数だけ熱量がある。その激しさに打たれました。

 

タナダユキ監督的には女性のロードムービー(『百万円と苦虫女』、『ロマンス』)の系譜であり、遺骨を抱え路上を歩く女性という図も実は『浜の朝日の嘘つきども』で高畑充希さんで既に一度やっている!という驚き。『マイ・ブロークン・マリコ』はタナダユキさんが監督してくれてよかったなと、心から思います。

 

ほぼ感性一発で書いた5000字ですが、宜しくお願い致します。

 

今回の評のテーマは「(あの子を)メンヘラとは言わせない!」。絶対に、絶対にです。

 

平庫ワカさんの作画については以下のサイトが参考になりました。会員制ですが。

premium.kai-you.net