『みんなのヴァカンス』評

À L'abordage

CINEMOREにギヨーム・ブラック新作『みんなのヴァカンス』評「ぼくらが旅に出る理由、この旅には続ける理由がある」を寄稿させていただきました。『女っ気なし』で出会って以降、ギヨーム・ブラックはとても大切な映画作家です。今回全作品を見直してみて、改めてそう思いました。以下、ギヨーム・ブラックの言葉を。

cinemore.jp

「特にこの作品ではカメラの前に立つのが初めての俳優たちと撮影したので、技術陣との間にギャップがあってはいけないと思いました。みんなが初々しい雰囲気なのが美しいと思います」

 

「脚本の執筆は、俳優たちが私にインスピレーションを与えてくれたもの、そして彼ら自身のアイディアが糧となっています」

 

「私はいつも俳優のために脚本を書くのが好きです」

À L'abordage

「25年前にパスカル・フェランがストラスブール国立劇場のクラスのために書いた『a.b.cの可能性』のように、ある世代のフィクションの肖像を描くチャンスだと思いました」

 

「まるで『女っ気なし』に戻ってくるのに10年かかったような気がします。この2作が一番自分らしい作品なのかもしれません」

 

「娘の初めての夏にこの映画を作り、娘が出演していることは、とても美しいことだと思いました。私にとって映画作りは、出会った人々や愛した場所の痕跡を残すという問題と非常に密接に関係しています」

 

「(俳優たちには)自分の身近なところから出発して、そこから離れていくこと。そのコードから完全に解放されて、フィクションの状況に突入していくことを説明しました」

Contes de juillet

「ほとんど予算もなく、小さなスタッフで撮影され、俳優たちによって大部分が即興で作られた『7月の物語』は、『みんなのヴァカンス』のラフ・スケッチと見ることができるかもしれません。このときの経験を、より多くの時間、より多くの自由、より多くの手段、そしてより多くの野心で発展させる機会を得ました」

 

「一緒にいることにどんな喜びを感じるのか?ということが、この映画の主題になっています」

 

「一作ごとに映画の作り方を勉強し直さなければならない」

 

エリック・ロメールに魅了されるのは場所の存在方法です。彼の映画を見ると撮影した場所を本当に理解している。その社会的、地形的な現実を理解しているという印象を受けます」

L'ami de mon amie

 

『みんなのヴァカンス』は絶賛公開中!!夏の終わりに、夏の思い出に!

www.minna-vacances.com