「ユリイカ ウェス・アンダーソン特集」
「ユリイカ」6月号”ウェス・アンダーソン特集”に「ディス・イズ・アワー・ランド!」と題した論考を掲載させていただきました(計8ページ)。『ムーンライズ・キングダム』のサム少年の叫びからウェス・アンダーソンの「マスタープラン」を紐解いていく作業を試みてみました。ウェス・アンダーソンに関する纏まったものが出版されるのは日本で初めてのことだと思います。近い未来に洋書「ザ・ウェス・アンダーソン・コレクション」が邦訳されるといいんだけどね。あれは決定的な書物です(家宝、家宝)。
追記*ユリイカの文章で触れたMTVムービーアワードのためにウェス・アンダーソンが作ったCM「ザ・マックス・フィッシャー・プレイヤーズ・プレゼンツ」(1999年)は以下の作品です。
『グランド・ブダペスト・ホテル』は一寸の迷いなくウェス・アンダーソンの最高傑作と断言できる作品です。ずっと胸が張り裂けそうな思いでスクリーンを見つめていました。この作品はウェス・アンダーソンの最高の到達点であり、新たなフェーズに入ったことを告げています。この若さでここまでのことを成し遂げてしまったのか、、と言葉を失くすのと同時に、ウェス・アンダーソンの旅はまだまだ続くんだ!ってことが、どれだけワクワクさせてくれることか。泣く。
ユリイカ 2014年6月号 特集=ウェス・アンダーソン―『グランド・ブダぺスト・ホテル』へようこそ
- 作者: ウェス・アンダーソン,レイフ・ファインズ,野村訓市,蓮實重彦,三浦哲哉
- 出版社/メーカー: 青土社
- 発売日: 2014/05/26
- メディア: ムック
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*告知2
「バウスシアター再生計画」のHPに文章を寄稿させていただきました。バウスシアターという空間に一歩足を踏み入れたことがある人なら分かると思うけど、まず空気が違う。いろんな人の思いが音響の中で縫い合わされて、どんどん更新されていった空気なんだ。きっと。バウスを失ってしまったら世界はつまらなくなってしまう。