『ボーイ・ミーツ・ガール』のメイキング



レオス・カラックス『ボーイ・ミーツ・ガール』のメイキング映像がアップされているのを発見!ぶったまげました。初めて見たよ。NGや歌のアウトテイクまで収録されてるじゃないか。撮影中は23歳だったと思われる青年レオス・カラックスも一瞬だけ映ります。ミレーユ・ペリエに話しかけてる。恐らく当時のカラックスはミレーユ越しにキャストに話しかけたのだと推測(笑)。それにしてもこのメイキング映像が凄いのは、シーンがシーンということもあり、アンディ・ウォーホル『スクリーンテスト』みたいになってるところだわ。無声画面として見ても破壊力がハンパない。そこにカラックスのルーツを見るし、メイキングにも入ってる暗転のシーンに、断面の鮮やかさに魅せられたカラックスの狙いを見る。『ボーイ・ミーツ・ガール』に挿入される黒味のカッコよさは、断面としてあるわけだ。それが『汚れた血』の疾走シーン(あれは青春的な何かを描いてるわけではないと思うね)の切断に繋がっていく。






思わずキャプチャーしてしまいましたよ。最後のがカラックスね。それにしてもミレーユ・ペリエ、美しい!ミレーユ・ペリエのキャリアは日本ではほとんど知られてない。『ボーイ・ミーツ・ガール』の翌年に撮られたミレーユ・ペリエのもう一つの代表作、フィリップ・ガレルの傑作『彼女は陽光の下で長い時を過ごした』だって、一般公開されたことはないわけで。最近発見したビュル・オジエとの共演作もすごく見たい!出来る限りミレーユ・ペリエのキャリアを掘っていきたいなと思います。