レオス・カラックスとカイリー・ミノーグ 〜映画と観客の関係〜


これはカイリー・ミノーグTwitterにアップしてくれた写真です。近頃はこの写真ばかり眺めてニヤニヤ幸せな気分に浸っています。レオス・カラックスカイリー・ミノーグが手をつなぐ図だなんて、いままで想像できる人はいなかったでしょう。とてもスペシャルなことだよ。もうなんか、思わず、付き合っちゃえよ〜とか無責任に言いたくなっちゃてますよ。さて、『Holy Motors』をスクリーンで体験する前に批評はできる限り読まない所存ですが、レオスをはじめ、出演者やスタッフのインタビューは積極的に読んでいこうと思ってます。とりあえず、カンヌのプレス・カンファレンスで、レオスとカイリーをめぐり合わせたのは、共通の友人クレール・ドゥニ!だということを、カイリーが明かしていたね。これには驚かされました。あと「(一般の)観客」って何?ということをめぐるレオスの疑問はとても伝わるものだった。レオスの「私的な映画をつくるのが好きなんだ」との回答の後で、ドニ・ラヴァンがすかさずこういう言葉を残したんだ。


ドニ・ラヴァン「(ハッキリと)観客と映画人の関係は個人的で、個人対個人の関係です。名も知らない大勢の人との関係とは違います」


この言葉の”映画人”というフレーズをあらゆる”芸術”や”批評”、”教育”と置き換えでも同じことだと思った。イエス!「映画」と「観客」とは、作品と不特定多数の「誰か」のことではなく、あくまで「わたしとあなた」の関係のことなんだよ。この写真のレオスとカイリーのようにね!


以下、『Holy Motors』公式予告編。