VIVIAN GIRLS@渋谷WWW&下北沢ERA
現在来日中のヴィヴィアン・ガールズのライブにほとんど衝動的に2日連続で行ってきた。爆音『ローラーガールズ・ダイアリー』を体験したこのタイミングでヴィヴィアン・ガールズに会えるだなんて、世の中とても上手く出来ているとしか思えない。初めて『ローラーガールズ・ダイアリー』を見たとき、帰りの電車で真っ先に聴いていたのがヴィヴィアン・ガールズの2ndだった。1曲目から曲間なしにノンストップのパンキッシュな演奏が続くこのアルバムとのマリアージュは、最高としか思えなかった。で、肝心のライブ。渋谷と下北の2日間は演奏の内容というより、箱による親密感がまったく違くて、演奏の内容が同じでも音の聴こえ方が違かった。たとえば下北のライブでは、開演前に小1時間ほどふらふら街を散歩をしていたら、対バンのBlack Lipsのメンバーが賑やかに歩いていたり、ライブ前に外でタバコを吸っていたら隣にヴィヴィアン・ガールズのギターのキャシーがタバコを吸いに来たり、ベースのケイティがスタバのラテ飲みながら来たり(マジ、ビビッた!)、そんな近さが箱の小ささ、音の聴こえ方とマッチしていた。かといって、WWWのライブには別の高いクオリティーがあって、音がよりクリアで厚みのある響きだったことで、これはYoutubeとかで見るヴィヴィアンのライブ映像とはまったくの別物だった。だって正直演奏はスカスカなんだろーなと思ってたんだよ。即興演奏とかする(できる)なんて思わないじゃん(失礼!)。上手い、というより、本当にカッコよかった。彼女たちはやっぱNYの血を正統に受け継いでる女の子たちなんだな、と身に沁みて思ったよ。とくに即興大会のとき、キャシーが膝を床に付きながら懸命にギターを掻き鳴らす姿には、グッときてしまった。それにキャシーはPVよりも生で見るとホントかわいいのだ。個人的にはべっぴんさん(すごく高身長でガタイがいい)のケイティ推しだったのだけど、目の前で見るキャシーのクリクリとした目のかわいさとノイジーなギターの弾きっぷりに痺れたね。これを「推しメン変え」と言います(笑)。
渋谷WWWのライブでは間奏に入るとドラムの前に3人が集まって、スパーーンと拡散していく図がよかった。逆に下北ではそもそものステージが小さいからそんなシーンもあるはずなく、音があまりクリアに響かないということも利点として手伝ったことで、より本来のガレージっぽさが炸裂していた。新しいドラマーがいいんだよね。彼女のやたらどっしり構えた演奏や合図がキャシーとケイティの奔放さを支えてる。新譜の1曲目とラストが6分あるのは伊達じゃないな、と(ヴィヴィアンは1曲2分とか3分が普通です)。すごく自信を得てパワーアップしてるってことなんだと。2ndのファーストPV見たときも思ったけど、演奏のアンサンブルだけで聴かせられるようになってる。即興大会のとき、ケイティがベース抱えて客席にとびこむ図はどちらの会場でもあったのだけど、下北のときは肌に触れちゃったくらい間近に来てくれて、本日2度目の遭遇にドギマギしてしまったよ。意外にも聴かせる演奏力の高い彼女たちのライブを体験したら、新譜の聴こえ方も変わってきた。キャシーによるメロディセンスが優れたガレージパンクThe Babies、サイケデリック・ソフトロックを展開するケイティのLa Sera、と、新譜にはフロント2人の要素が上手くブレンドされてるんだよね。どちらの会場でもサウンドチェックを自分たちでやる(Black Lipsはスタッフがやる。人気の格差か?!実際渋谷はBlack Lipsが目当てのファンが圧倒的多数ぽかったけど)ところや、下北でのライブでそっと耳元に語り合う2人を見ていたら、キャシーとケイティの友情よ、永遠に!って思ったのだった。衝動的に連日行ってよかった。ヴィヴィアン・ガールズ、最高だった。是非是非また日本に来てね!We Love VIVIAN GIRLS!
Black Lipsのこと全然触れてないけど渋谷より下北のライブの方がやんちゃな熱がダイレクトに向かってきてよかったです。あとね、渋谷のTwee Grrrls ClubによるDJ、というか、オシャレでキュートな彼女たち自体がよかった。えええ、この曲なんだろ?って面白い選曲をしていました。前座のゲラーズもよかった。
追記*下北の街を歩いていたキャシーもケイティも普通のギャルでした。素敵なことです。ケイティの右腕のフォークの刺青をマジマジと眺めながらキュートだと思った。ライブ前に下北の街をずっと散歩していて、久々にいーはとーぼでミルクシェーキ飲んだら、大粒の干しぶどう2個付けてくれて、これが美味でした。ジューシー。朝まで路上で飲んだり、いろいろといい一日でした。
追記2*いま現在一番好きなバンドは?って聴かれたら、ウォー・ペイントとヴィヴィアン・ガールズって答えるかも。偶然にも両者ともギャルバンだったり。(追記の追記)なるほどヴィヴィアン・ガールズは完全D.I.Y精神のバンドなのね。サウンドチェックを自分たちでやるのも、そうゆう主義からか。以下、その記事。
http://www.qetic.jp/?p=69252
追記3*”I heard you say”のPV。燃えるシーンとか、おそらく『ひなぎく』(ヴェラ・ヒティロヴァ)を下敷きにしているかと。安くなってますが、そこはご愛嬌!
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